YMCA国際ホテル専門学校の卒業式

仙台YMCA国際ホテル専門学校 卒業式礼拝でのメッセージ

 

尊敬する卒業生の皆さん、ご家族の皆様、そして学校の先生方、おめでとうございます。

今日は皆さんが「仙台YMCA国際ホテル専門学校」を卒業する素晴らしい日です。
皆さんは多くの時間と努力を費やし、多くの試練を乗り越え、この日を迎えることができました。皆さんの頑張りと成果に心から敬意を表します。

 

1 主はアブラムに言われた。「あなたは生まれた地と親族、父の家を離れ私が示す地に行きなさい。

2 私はあなたを大いなる国民とし、祝福しあなたの名を大いなるものとする。あなたは祝福の基となる。

3 あなたを祝福する人を私は祝福しあなたを呪う人を私は呪う。地上のすべての氏族はあなたによって祝福される。」

 

創世記12章1節から3節は、アブラハム(当時は「アブラム」と呼ばれていた)が神の命令に従い、カナン地方へと旅立つ場面を描いています。

〜カナンの地の大変さを強調する〜

 ですから「神様の祝福」は、とても大切なことです。なぜか。真剣に神様からの祝福を求めた人の物語だからです。アブラハムの生涯は、神様の祝福に導かれていたことは確かです。しかしその歩みは、私たちが祝福に対して抱くイメージとは異なります。アブラハムの生涯は決して安楽なものではなく、
むしろ多くの苦労が待っていました。そう、祝福とは、単純な成功や安楽な生活の保障ではありません。
私たちは、どうしてもそういう目に見えるしるしに目を向け、求めてしまいがちですが、それでも祝福とは、そうではないのです。

例えば、卒業式に参加しているご家族の方、学校の先生、生徒と関わりを持った一人ひとりは大変な苦労の合間に見る一時の祝福を感じているはずです。私も子どもたちの成長を見て、祝福を感じています。もちろん、そこに行きつくためにはいろいろな困難があったことも事実です。
卒業される皆様も同じでしょう。この日の祝福を心から喜びます。

もう一度言いますね。この日のために努力しましたね。本当に卒業式おめでとうございます。

〜カナンの地の大変さを強調する〜

 卒業式は新たな人生の始まりを意味します。これから皆さんは社会に出て、自分自身の能力と知識を活かして、貢献することが求められます。
しかし、時には困難や失敗に直面することもあるでしょう。そんな時には、学んだことや経験から得た知恵を活かし、前に進むことが大切です。

 卒業生の皆さんが今後歩む道は、自分自身で選び取るものです。どのような道を歩むにせよ、
自分の夢や目標をしっかりと持ち続け、努力を惜しまず挑戦することが重要です。
そして、人生は孤独なものではありません。周りにいる人々とのコミュニケーションを大切にし、助け合いながら、目標に向かって進んでいってください。

最後に、卒業生の皆さんに心からの祝福を送りたいと思います。皆さんが歩む人生に、幸せと成功が訪れますように。
これからも自分らしく、前向きに、素晴らしい人生を歩んでいってください。おめでとうございます。
キリスト聖協団仙台宣教センター 中澤竜生

 

【祈り】

神さま、今日の卒業式に際して祝福を受けた皆さまの平安を心から祈ります。
どうか、これからの皆さまの歩みを支え、導いてください。
思いがけないことや苦難があるかもしれませんが、どうかそれらを遠ざけてください。
しかしそれがどうしても避けられない場合には、どうか守ってください。
そして、そのことを通してあなたが教えようとしてくださっている大切なことを示してください。
これからも、卒業される皆さまがあなたの祝福の中にあることを切に祈ります。
全能の主、わたしたちの助け手、イエス・キリストの御名によって祈ります。